朝晩は涼しくても、日中は半袖で過ごせる陽気です。
朝の少し早い時間から開いている八百屋へ行く途中で、誰もいない田んぼ道に通りかかり、広くて長閑な田園風景が何だか良さそうでしたので、思い切って車を止めて少し歩いてみました。
小さい頃から砂利道を歩くと、小石を踏んだ時に聞こえる、乾燥した音が好きでした。
勤務先ではよく歩きますが、休日はなかなか歩くことが無いので、どこか懐かしい気持ちになって歩きました。
足元に見えるつゆ草の青色が好きで、よく押し花を作ったものです。
せっかくですし、まだ誰も居ないので、稲穂の近くまで降りてみました。
お邪魔致します。
しゃがんで見上げて見ると真っ直ぐ伸びた稲穂は、意外と背丈があるものです、大人になってからこんなに近くで見たのは初めてです。
台風の影響で倒れることがなくてよかった。
風が吹くとサワサワと穂が揺れて、稲草の香りもしてきます、いい感じです。
ふと思い出しました、「その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし」意味が合わないかな。
しばらくの間、そのまま佇んで眺めておりました、なかなかこんな近くでは見れない景色です。
仕事で色々とあるものですから、色々な事はここに置かせてもらって、一緒に刈ってもらいましょう、などと考えてみました。
お邪魔致しました、何故かしら満足しています。
日除けになる物を持ってたら、もっと長居したかと思いますが、今はこれにて、花を買ってまたゆっくりと運転しながら帰ります。