初雪が降った日からは、カイロを毎日のように身につけて勤務してはいたものの、それでも何だか冷える感じがあるものですから、仕事帰りに温かい肌着を購入しようとお店に寄りました。
今はインナーと言うのでしょうが、私は肌着なのであります。
お店に入り、お目当て目指して売り場にむかいますと、パッと雪だるまが見えて、可愛いものですから思わず自然に手に取って見てみると、それは肌着の大きな下げ札でした。
こんな可愛いくて大きな下げ札は珍しい。何故だろう。商品より目立っている。濃い色味の肌着は売り場に地味な印象を与えてしまうから、下げ札は明るい色で大袈裟な位がいいのかもしれない。
この下げ札は、とても凝ったデザインだけど、購入した方はすぐ捨ててしまうのだろうか、私はとっておこう。
例えば、紙コップの絵柄のように、下げ札専用のデザイナーの方っているのだろうか。香水のボトルの形は、香りをイメージして出来ていると聞いたことがありますから、同じ様に、下げ札のデザインも商品の全てを表しているのでしょうね。まるでコマーシャルみたい。
沢山買い物をした時のレジから出てくる長いレシートのように、私の頭のどこからかパタパタと印字されたレシートが、長々と出てきたような、そんな感じで頭の中に考えが黙々と出てきました。
とどのつまり、下げ札の可愛いさに気を良くした私は、雪だるまの下げ札が付いた最後の一枚を購入して、帰路に着いたのであります。